STRC vs MSTR:インカムか、ビットコインの上昇か
同じ会社の正反対な2銘柄 — 年率12.00%の優先株と、ビットコイン・レバレッジの普通株
STRCとMSTRは同じ発行体(Strategy Inc)の証券ですが、性質はほぼ正反対です。STRCは株価$100付近を維持するよう設計された変動配当優先株で、年率12.00%を月2回の現金で支払います。MSTRは普通株で、同社のビットコインに対するレバレッジの効いた持分 — 配当はゼロです。両者の違いと、それぞれが存在する理由を整理します。
STRC vs MSTR 一覧比較
| STRC | MSTR | |
|---|---|---|
| 商品性 | 永久優先株 | 普通株 |
| 何に賭けるか | Strategyが配当を払い続け$100を防衛すること | ビットコイン価格と1株あたりBTCの成長 |
| 配当 | 12.00% · 月2回 | なし |
| ビットコイン急騰時 | 収入は不変 — 価格は$100付近に抑制 | レバレッジの効いた上昇をフルに享受 |
| ビットコイン急落時 | 信用リスクが上昇。価格は額面割れも | レバレッジの効いた下落を直撃 |
| 弁済順位 | STRK・STRD・普通株より上位 | 最下位 |
| ボラティリティ | 毎月の配当率調整で抑制 | ビットコインの数倍 |
一方が他方を支える構造
2つのティッカーは直結しています。StrategyはSTRCを売って資金を調達し、その資金でMSTRの背後にあるビットコインを購入します。STRC保有者は実質的にStrategyへ年率12.00%で資金を貸し、MSTR保有者はその資金が買ったビットコインの上昇益を取る構図です。
この結び付きは逆方向にも働きます。2026年6〜7月、STRCが額面割れし新規発行が止まる中、Strategyは優先株配当の支払いを続けるため2022年以来初めてビットコインを売却しました。インカム証券が普通株主のビットコインに手を伸ばし、配当率は$100回復のため引き上げられました。
どちらを選ぶか — あるいは両方か
高頻度の現金収入が欲しく、レバレッジの効いたビットコイン企業への無担保信用リスクを受け入れられるならSTRC。ビットコインへの賭けそのものを、下落も含めて増幅して取りたいならMSTRです。
組み合わせも可能です。STRCでインカム、MSTRで上昇益 — 同じ資本構成の中の2つのポジションですが、反応するリスクは全く異なります。一方はビットコイン価格に、他方はStrategyの支払能力に依存します。
よくある質問
STRCとMSTRはどちらが良いですか?›
目的が違います。STRCはインカム商品で、年率12.00%を月2回の現金で受け取り、価格は$100付近に維持されるよう設計されています。MSTRは無配のレバレッジ型ビットコイン銘柄です。キャッシュフローが欲しいのか、ビットコインの上昇益が欲しいのかで答えは変わり、両者を補完関係として併せ持つ投資家も多くいます。
MSTRに配当はありますか?›
ありません。Strategyの普通株(MSTR)は無配で、同社は資金をビットコインに再投資する方針です。現金の分配はすべて優先株シリーズ(STRC・STRF・STRK・STRD)に対して行われます。
ビットコインが上がるとSTRCも上がりますか?›
設計上、ほとんど上がりません。毎月の配当率調整は$100付近の価格を目標としており、STRCが額面を上回れば率を下げて価格を押し戻せます。上昇益はMSTRのもので、STRC保有者は代わりに安定した価格と現金収入を得ます。
STRCはMSTRより安全ですか?›
MSTR普通株(およびSTRK・STRD)より弁済順位が上で、配当は累積型、価格変動もはるかに小さい点では安全です。ただし両者は同じ発行体に依存しており、ビットコインの深く長い下落はStrategyの配当原資を圧迫し、両方の証券を傷めます。2026年6月の一件はその縮図でした。
STRCとMSTRを両方保有できますか?›
可能で、意図的にそうする投資家もいます。MSTRで上昇益、STRCでインカムという組み合わせです。ただしこれは真の分散ではなく、どちらのポジションもStrategy Incと、突き詰めればビットコインにリスクが集中している点に注意してください。
公式ソース
本ページは情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。優先株の配当は取締役会が宣言した場合にのみ支払われ、これらの証券はStrategyのビットコイン保有によって担保されていません。